僕のスピードが何もかも遅すぎる。
危機感が足りない。
恵まれていることに甘んじすぎている。
分かっているようで全く分かっていないのだ僕は。
幾ら自問しても、まだ分かっていないのだ、僕は。
このスピードで間に合うのか。
間に合って欲しいとは切に思うけど、その考えすら、分かっていない惨めな悪い考えだ。
僕の考えそのものが、手遅れだ。
情けないですが、僕には行動というものが、とても難解なものに思えて、とても恥ずかしいことですが、まだ群集に一人でいることが耐えられなくて。
僕の毒は僕のこういった甘えに満たされた、そして反逆の出来ぬ精神だと知ります。どこか諦観してしまった、敗北主義者の精神だと知ります。
全ての人の僕に対する意見を、すべて内包して消化することが上手に出来ない。
謝る事が自己嫌悪することが、何一つ役に立たないことは分かっているけど、それ以外に僕は何も口に出せない。
情けない惨めだ恥ずかしい。
情けない惨めだ恥ずかしい。

情緒が不安定です。
こういうときの解決策は実家ではことごとく使えません。
薬を飲んでも、治まってくれません。
僕が気づかれない程度に余計に気難しくなっていくのを感じます。
不透明なものに踊らされています。
右腕をそっとなでます。
時々は時が止まり、瞬間を切り取り、僕の醜い笑顔がクローズアップされます。
不完全燃焼を繰り返し、腐ってぐちゃぐちゃになった、健常な精神を振り回しています。
人の顔はいつも壊れそうです。
吐き出せるものがないので、臓腑を吐き出そうとするけれど、うまくはいかないので、僕の肉体が腐っていきます。
体が邪魔です。
癇癪が実ってしまい、壊してしまわないことを祈るばかりです。
メッセージがありません。
吐き気がする。

広島の実家に帰りました。
日々とても平穏です。
しかし今の僕には、その平穏を楽しむ余裕がなくて、考え込んでしまって、時々は苦しい気持ちに襲われることがあります。
東京の荷物が届くのに時間がかかりそうで、日々することを見出せず、ひたすら眠ってばかりの毎日です。
友人がいないということが、予想外に辛くて、寂しくて、駄目になってしまいます。
少しずつこの毎日に慣れて、病気と折り合いをつけながら、無理をしない程度に真人間に戻っていきたいです。
こっちにきてから、酷くうつ状態が続くことが多くなってきました。
人には出会わないから、怯えることは少ないけれど。
テレビを見ていると、暗い気持ちになります。
犬と戯れていても、なんだか悲しくなります。
肝心のありとあらゆる文章も、僕の頭がうまく動かなくて、ままならないです。
毎日がとても不安です。
生きることは、僕にはとても難しくて、情けなく思います。
東京と比べて、広島のほうが余計に街に出ること自体恐ろしく感じてしまいます。
急かされていることは正論で、僕はうまくできないでくの坊です。
今の僕は、前以上に現実よりも思考の中に恐怖を感じています。
何か大切なものを失っている気がする最近です。
よく分かりません。
明白な苦しみはなく、ぼんやりとした気持ち悪さを状態に感じます。
誰かが悪いわけではなくて。
きっと僕の精神の問題。
愚痴を吐くことに罪悪感を感じます。
環境がよくなっても、僕は変われないのでしょうか。
ただ、今はせめて、適応したいです。

世界にロマンティックは一つも無い。
ロマンティックはいつも僕の目の中にある。
それは時々妄信と呼ばれる。
だからこそ、時には気づかないフリをして盲目的にロマンティックと観測し続けなければいけない。
結果、世界は全てロマンティックなのだ。

様々な人と出会い、様々な考えを注意深く聞き、様々な観点を知ったけれど、僕は結局変われなかった。
僕には辛い考えが沢山あった。僕には至れない考えが沢山あった。僕にはとても信じることが出来ない考えが沢山あった。僕はそれを自分の中だけで勝手に論破してしまう。僕の駄目なところだ。
そして論破できないものだけを、受け入れた。
いつだって本人は不在する。
臆病すぎて、僕は逃げるしか選択肢が残されない。
駄目だ。
僕は僕の中でしか人を受け入れられない。
理論武装をそこそこに、潔癖なほど自意識過剰に。
生きていくことはたやすい事ではありません。
ただ、勝手に傷つく事で、安心を施す。