唐突に、僕には人の悪意が手に取るように分かる、という妄信が離れなくなった。
其れは確信へと変わり、其れを辛うじて客観視する事が出来る、自罰から生まれた僕、とは乖離した僕は其れを疑おうともしない。
若しくはただ、そう在りたかったという、そう在るほうが僕を正当化できるという願望が、僕を惑わせるのだろうか。
とは言え、この妄信は離れなくとも、所詮大したものではない。街中を歩く時に出くわすであろう、キチガイどもの妄言とさほど変わりはしない。
何を僕は辱めているのか、と時々想う。
とても酷く疲れる。
朝が来た。