「僕は人に愛されたことがない。そんな記憶は何一つない」

よくある学園での恋愛の話、を聞くと、僕は、思い出す。
僕は僕という人間に対して好意を抱かれたことはない。それどころか僕はずっと憎まれてさえいた。
僕は人殺しだったから。比喩でもなんでもなく現実として僕は其れに間違いなかったから。
其れでも僕はずっと今でも愛情を求めてしまう。求めてしまいます。
「気持ち悪い」「何喋ってるか分からない」「変だね」「こっちくるなよ」「又死んだんだ?」「ふざけるな」「なんだか死神みたいだね」「何でいつもへらへら笑っているの?」「勉強できるけどあいつは馬鹿だよ」「何で頑張ろうと想わないの?」「酷い」「嫌い」「ごめんね」「面白いよ」「ハハハ」「ハハハ」「痛いね」「この手帳酷い」「子供の癖に」「生理的にいやだ」
求めてしまうから、嫌われる。
求めなければ、気づいてすらもらえない。
いつも想う。
誰か僕を殺してください。
なんて。
また僕の冗談。笑ってください。引かないで。はは。