深夜。気持ち悪い。気分が悪い。胃が痛い。

頭を無心にすることは僕には出来ないので、横になり、頭の中をずっと「うわああああああああああ」というように、ひたすらキーボードを押しっぱなしにするように、ずっとずっと脳内を全部使って意味のない配列を流す事によって、他の思考が紡がれずに、自分を守っている。
勿論それは、今ある現実の僕にとって、苦しい事、見たくない事、都合の悪い事から、自分を遠ざけ、逃げているわけだけど、最近の僕は頭も心も弱くて、そうする事でしか、このよくわからないどうしようもなく絶え間ない間違いなく僕のせいであるこの苦痛から耐えることが出来ない。
それほど僕は現実に追い詰められているのかというと、きっと他の人と大してかわりはしないと想う。きっと僕に出会う人たちは僕を見てもたいした苦痛を見出すことは出来ないんじゃないかと想う。それは出会う人が僕の苦痛を理解できないなどという事では決してなく、僕自身にそういうものが実存していないからなんだと僕は想う。
僕に降り注いでいる苦痛や恐怖や不安と呼ばれるものは、恐らく他の人が換算すると、取るに足らない、ごく微量なものなんだと想っている。きっと僕自身の頭とか心が、それを必要以上に増幅してしまっている(それは最早見えない敵と戦うように)、もしくは僕の頭や心が限りなく他人より劣っているンだと。
考えない事は、僕にとって、酷く嫌なことだったと想う。きっと考える事・悩む事が僕に出来る数少ない人間らしい行為だと信じていたから。だけど、最近はもう、その酷く強制的な、それもそれぞれが自らに相応する形になって現れる自業自得で上下の激しいそれが、耐えられなくなってきた。放棄しないと、自分の頭を壊したくなる鋭い痛みのような衝動が僕に堪らなく湧き上がる。結果考えない事でとりあえずの今の自分をなんとか保っているけれど、それと同時に、考えない事で、目をそむけ、余計に自分の状況を悪化させている。悪循環の悪循環。自滅の自滅。抜け出すには、僕が打ち克つしかないのに、正直思考を紡がないようにする事でいっぱいいっぱいで情けない。
でも、今日こそは、今日からこそは、と祈っている。何度もそう自分を奮い立たせていても、最近はうまく抜け出せていないけど、今日こそは、今日からこそは。
今のまま崩れてしまったら、僕はまた沢山の大切なものを失ってしまう。それは耐えられない。自分が今生きている中の重要なものを根源から全てを否定してしまう気がして、悲しい。それが分かっている。だから乗り切らないと。


書いてる内にまた、きた。
今度こそ乗り切らないと。