ああ神様。

[目を瞑って下さい。見ないで下さい]
ああ、神様、神様!
何故貴方は私の神様でないのですか?
[見ないで下さい。知らないで下さい]
ああ、お願いだから、僕を愛してください。だけどそれに対価など在りません。きっと支えられても愛されていても認められても信じられても、僕はそれの対価になるような行いや努力や成果や事実など生むことが出来ません。
それでも愛してください。僕を愛してください。貴方にとって何一つ利点がなく、何一つ得をせず、寧ろ自らを貶めるようなその行為。しかし僕を愛してください。人間性を失ったような優しさと慈愛を持ってください。生物として愚かでいてください。
愛してください。小悪党な僕をそれでも愛していてください。貴方はそれで酷く不幸になるでしょう。それでも愛してください。
[そして貴方が目を開けられるような言葉]
暫く僕の心は駄目です。僕の状態はいつまで駄目かはわかりません。
[最終手段]
時間だ。